在宅勤務の息抜きはポケモンGO
緊急事態宣言の昨今、在宅勤務に切り替えたりする会社も多いと聞きます。
我が社もそうです。ひとまずゴールデンウィークまでオフィスへの立ち入りは原則禁止となり、自宅で上司同僚の視線を気にせず業務をすることとなっています。
さて、在宅勤務に関する話題もちらほら聞こえてきました。
普段不在のはずの夫がいることで、妻がイライラしたり、その逆だったり。
また、子供についても同様です。
彼ら、『ストレスのたまったギャラドス』みたいな生き物です。自宅で大人しくしているわけがありません。お母さん方も必死で耐えている状況のようです。
今回はですね、我が家の在宅勤務状況と、愛すべきポケモンGOの関わりをご紹介します。
まず、背景
子供の立場で考えてみましょう。
突然学校が長期休みになります。
「やった! 授業ないからおうちで好きなことできるぞ!」
気持ちは分かります。自分なら三日くらい小躍りしつづけることでしょう。しかし本人の思惑とは裏腹に、立ちふさがる存在が『母親』です。子供たちが予想もしなかった頻度で「宿題」をせかされます。そしてママにも家事というミッションがあります。四六時中は相手をしてくれるわけではありません。
3日、4日くらいならまだ平穏に過ごせたかも知れませんが、段々と息詰まってきます。これはもう仕方がありません。そんな状況に、突然
「えっ? パパがおうちで仕事すんの?」
となるわけです。そりゃもう、遊び相手が増えたくらいの感覚になるのも無理はありません。しかし悲しいかな、パパはただ自宅にいるわけではありません。『お仕事』という相棒がついてまわるのです。
ママからの注意
ここで、ママから注意されます。
「パパはね、お仕事のためにおうちにいるんだからね、パパがお仕事しているお部屋は入っちゃダメなのよ」
子供はもちろん不服そうです。遊び相手が増えると思ったのに…、ママに叱られたらパパのところに行こうと思ったのに…
「絶対入っちゃだめ? パパのことが心配でも?」
「家で普通に仕事してるのに心配なんてないでしょ!」
「僕が応援したほうが絶対、お仕事も早く終わると思うんだよなあ、だから応援って大事だよ」
「とにかくダメ、何か用事がない限り、入っちゃダメだからね、わかった?」
これは実際の我が家であったやりとりのようです。妻から教えてもらいました。
応援は確かにありがたいようでもあり、リモート会議中だったりすると恐ろしくもあり、まあ父親の僕としてはありがたくもあり、嬉しくもあり、とそんな感じでした。
仕事部屋に入るための戦略
子供なりに頭を使って戦略を練ります。「用事がない限り入っちゃダメって言ってたぞ」そこでひらめくわけです。
「だったら、用事があれば入ってもいいんだ!」
なるほど、理にかなっていますw
コーヒー作戦
小2の彼なりに考えたのはまず、
「パパコーヒー好きだったよね、持っていってあげよう」
という作戦でした。
「パパコーヒー入ったよー」とドアの向こうから声がします。それ自体はすごくありがたいのですが、ペースがおかしいのです。15分おきにコーヒーが届きます。僕の机の上はすぐにカップでいっぱいになりました。
しかもですね、前の一杯が飲み終わらないうちに次々とコーヒーが配達されるのです。飲んでないのも悪い気がするので、息子の声が聞こえた途端、その前に配達された一杯を無理やり飲み干します。結果トイレの頻度が多くなります。
そして、当然のようにママにはバレてしまいます。「ねえ、さっきから何回コーヒー運んでるのよ!」となり、短くても1時間に1杯というルールが設定されました。
それでもなかなかのハイペースですがw
お手紙作戦
「コーヒーは1時間に1杯と制限されてしまったし…」小2男子は次の手を考えます。うん、次の作戦を考えるのは悪いことではありません。「そうだ、お手紙が届くなら仕方ないじゃないか!」と彼は思いつきます。
「パパお手紙来てたよー」とドアの向こうから声がします。
まるで本当の郵便物が届いたかの物言いですが、もちろんお手紙を出したのは彼自身ですし、届けてくれたのも息子ですw
ちょっといくつかこちらに貼りますが、こういったお手紙がやはり15分おきくらいに届くのですw
殴り書きな上に、どこからか引きちぎってきたような紙に書かれています。なんだこれw。『チルトー♪』って何のことでしょう…
父親って息子から好かれるのはいつまでなんだろうなあ、と少ししんみりしたり…
まあ、結局ですね、これも「何で何回も手紙届けなきゃいけないのよ!お手紙は午前1回と午後1回まで」と新しい法律が発令されることになったりしたわけです。
パパの苦悩
パパ(僕ですね)にもこういった状況は少し困るわけです。
「ごめんね、ちょっと目を放すとすぐ理由つけて仕事部屋行っちゃうのよ」と妻は言いますが、小2男子を秒単位で監視出来るわけがありません。妻には妻のやるべきことがありますし、気を張り詰めていては疲れるだけです。
僕として恐れていたのは…
「パパが在宅勤務すると、子供を監視するのが大変、在宅勤務されるとイヤだなあ」になってしまう事でした。一気に妻の苦労の原因、そのベクトルがこちらに向いてしまうのは得策ではありません。
結構対応の難しい案件になってきました。
解決策としてのポケモンGO
あくまで『今のところ』になるんですが、現状はコレでしのいでいます、という作戦がこちらです。
「パパもお仕事で、結構疲れるのよ。なので1時間半に1回、休憩をするんだけどさ、何をすると思う? バトルリーグやろうと思ってるんだよね。1時間に1回バトルリーグをやる休憩にするからさ、その時パパにアドバイスして欲しいんだ」
息子は少し不服そうに聞いています。
「せっかくの休憩だからさ、バトルリーグは勝ってから仕事に戻りたい。でもパパだけだと勝てないから、本当に大変だとは思うんだけど、1時間半に1回、パパにアドバイスしに来てくれないかなあ」
息子の目に光が戻ります。やはり誰かから「必要とされている」ことって、モチベーションになったりしそうです。
1時間半に1度の戦い
こうして90分に1度、仕事部屋にて息子のコーチングを受けながら、GOバトルリーグに夢中になる父子が産まれました。
彼は90分のタイマーをつけて、きっちり時間通りにやって来ます。そして頼もしいコーチとなってくれるのです。
もちろん負けることだってありますし、勝つことだって当然あります。
一言「ありがとうね、(息子)のおかげで、気持ちよく仕事に戻れるよ」と声をかけると彼自身も充実した表情のまま部屋を去っていくことが多いです。
心配するママにも「ちょうど良い気晴らしになるからむしろ来て欲しい」と伝えると気が楽そうです。
それもこれもですね、やはりポケモンGOという共通の趣味を持っているからこそ、選択出来たやり方なのでしょう。本当に我が家にとってはありがたいゲームです。