ポケモンが「つおい」から「つよい」に変わった子供の成長
皆さまのご家庭では、スマホという超個人的情報をどう管理されているのか、わかりませんが、我が家のケースで申し上げれば「完全フリー」。つまり誰でも触って良い状態となっております。
ですので、まだ平仮名もおぼつかない息子は、勝手に僕のスマホを手に取り、勝手にポケモンGOを起動したりする日々がありました。
safariが開きっぱなしになっていたりすると、意図せず刺激的な広告が出てしまうケースもあるので、かなり気を使うようになりましたが、それはまた別のお話ですw
字をまだ読めない頃は音が頼り
平仮名もある程度は幼稚園のころから覚えていたのですが、やはり当時の彼の知識は限定的です。一部しか読めない状況です。「わ」と「ね」などの区別は当然つきませんし、「耳から入って来る音」が基準になっているので、
「ワピバースエートゥーウー♪」
(ハッピーバースデートゥーユー)
になったりします。まあ微笑ましいですよね、今覚えば。
段々と字が読めてくると…
まあ、そんな時期もすぐに終わり、段々とポケモンの名前を読めるようになってきたり、「同じピカチュウでも強いのと弱いのがいるの?」と気づいたりしてきました。強さ分析のグラフなんて視覚的なものは、もう直感的にわかりますし、その分理解は早かったです。
そうなると男の子だってこともあるのかどうかはわかりませんが、「強い個体」へこだわりを見せるわけです。
子供にとって「強い」ってのは、かなりわかりやすい指標ですからね。これはもう仕方のないことです。
当時はグラフなんていう可視化はしてくれなかったので、「強い」「普通」「弱い」くらいしかその場では判定できなかったのですが、彼はなんとなく区別がつくようになっていました。「これって強いってことでしょ?」とかそういうのは全体的な雰囲気で理解していたのです。
名前を変えてみよう
そして、更に僕が強いポケモンにマークをつけたり、名前を変えたりしていることにも気づきました。「え? ポケモンの名前って変更できるの?」と気づいてしまったわけです。
ある朝、僕が起きてくるとそれよりも遥かに早い時間に起床した息子が、必死の形相で僕のスマホをいじっています。
「なにしてんだ?」
と尋ねたところ、
「パパのつおいポケモンには、ちゃんとわかるように『つお』ってつけといたから」
と誇らしげに答えます。当時の自分のボックスがいくつだったかは忘れましたが、『強い』と判定されたポケモンの名前は全て末尾に『つお』がついていました。
写真はいくつか記念に残しておいたその名残ですw
そうなんですね、当時の彼にとって僕の言う「これ、つよいなあ」は全て「これ、つおいなあ」だったんですね。
そして現在(小1)
いくつか写真のように残してあったんですが先日、当時と変わらずに僕のスマホを覗き込んだ小1の息子から
「ねえ、もうそれ恥ずかしいから『強い』」とか「『攻撃防御HP』とか、ちゃんとなおしてよ」と言われました。
なんだか寂しいような誇らしいような不思議な気分になりました。
「つおい」から「つよい」を理解したり、16進数で「Fって最高値の16だよね」とか言ってくる息子に目を細めたりしながら、ポケモンで感じる子供の成長に思いを馳せたりするのも一興かも知れません。